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「可愛い」を卒業した大人の選択。シルバーのザ・ビートル・デザインレザーパッケージが魅せる、色褪せない塊感

街で見かけると、思わず誰もが「あ、ビートルだ」と目で追ってしまう。フォルクスワーゲンの「ビートル」には、理屈抜きで人を惹きつける不思議な魅力があります。

2019年に生産終了となり、現在は中古車市場でしか手に入らないプレミアムな1台となりましたが、その人気は衰えるどころか、独自のスタイルを持つ「ネオクラシック・モダン」として再評価されています。

今回は、そんなビートルの長い歴史の中でも大きな転換期となった2012年式、それもポップな原色系とは一線を画す、知的な渋みをまとった「リフレックスシルバーメタリック」のザ・ビートル・デザインレザーパッケージにフォーカスします。

陰影が際立つ「リフレックスシルバー」。初代へのオマージュを最も感じるカラー

2012年は、それまでの「ニュービートル」から「ザ・ビートル(The Beetle)」へとフルモデルチェンジを果たした記念すべき初年度です。

先代が「半円を組み合わせたようなマスコットカー」だったのに対し、2012年式はルーフの頂点を後ろに下げ、フロントガラスを立たせることで、1930年代に誕生した初代「空冷ビートル」のような、低く地を這うスポーティなシルエットを手に入れました。

この「リフレックスシルバーメタリック」というカラーは、その生まれ変わった骨太な造形美を最も美しく引き立ててくれます。 光が当たる場所はシャープに輝き、影になる部分はグッと沈み込む。ビートルの代名詞である「大きく膨らんだ前後フェンダー」の立体感や、チョップド・ルーフ風の低いシルエットが、まるで1つの金属の塊(カタマリ)から削り出されたかのようにリアルに伝わってくるのです。

原色系の「可愛さ」をあえて削ぎ落とすことで、クーペとしての「カッコよさ」が120%引き立つ。これこそがシルバービートルの真骨頂です。

精密機械のような心地よさ。「デザインレザーパッケージ」の内装美

今回注目する「デザインレザーパッケージ」は、ザ・ビートルの魅力を最大限に引き出した上位グレード。ドアを開けた瞬間の景色も、シルバーならではの特別な高揚感があります。

このグレードの特徴である「外装同色のインストルメントパネル」により、ダッシュボード一面にリフレックスシルバーの硬質な輝きが広がります。それはさながら、ドイツ製の精密機械や、ヴィンテージの高級オーディオを眺めているかのようなメカニカルな美しさです。

そこに組み合わされるのが、レザーパッケージ専用の本革スポーツシートやレザーステアリング。 シルバーのクールな金属感と、ブラックレザーのしっとりとした重厚感。この「ポップなのにストイック」という絶妙なコントラストは、目の肥えた大人の所有欲をこれ以上ないほど満たしてくれます。

1.2Lターボと7速DSGがもたらす、見た目を裏切る「キビキビ感」

見た目はレトロモダンですが、中身は質実剛健なドイツ車そのもの。当時の名車「ゴルフVI」をベースに作られているため、走りには確かな実力があります。

心臓部に積まれているのは、1.2LのTSIターボエンジン。 日本の街乗りや高速道路の合流では必要十分すぎるトルクを発生し、それを支える「7速DSG(デュアルクラッチトランスミッション)」が、アクセルを踏んだ瞬間からダイレクトでキビキビとした加速を提供してくれます。

クールなシルバーのクーペが、街中を軽快に、すいすいと駆け抜けていく。その姿は文句なしにスタイリッシュです。

2012年式のシルバーを、今あえて選ぶ贅沢

2012年式(初期型)のザ・ビートルは、のちの後期型に比べてフロントバンパーなどのデザインが非常にシンプルで、オリジナル(原点)に近いピュアな美しさを持っています。

さらに、リフレックスシルバーメタリックは「キズや汚れが目立ちにくく、塗装の経年劣化にも強い」という、中古車として付き合っていく上で最高の実用メリットも兼ね備えています。

購入時のワンポイント 2012年式を検討する際は、試乗時に「変速がスムーズか(ギクシャク感やジャリジャリした振動がないか)」、これまでの「整備記録簿」が残っているかをチェックするのが、お宝個体を見極める賢いポイントです。

カラフルなビートルが並ぶ中で、あえてシックなシルバーを選ぶ。それは、このクルマが持つ「優れたインダストリアルデザイン(工業デザイン)」を純粋に楽しむ、最高にツウな選択と言えるのではないでしょうか。

ガレージにあるだけで絵になり、乗り込めば日常がちょっと知的なものに変わる。2012年式のザ・ビートル デザインレザーパッケージ(リフレックスシルバー)は、今こそ狙いたい「大人のための隠れた名車」です。

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